太陽の光を浴びるとビタミンDが得られますが、そのビタミンDは光が当たっている部分にしか吸収されないのですか?
それとも、体のどこか一部でも光が当たっていれば、体全体にビタミンDが行き渡るのですか?
ビタミンDの代謝に光が必要なのは、吸収のためではありません。
食品成分として口から入ったビタミンDは、まず小腸で吸収されます。
吸収の後、ビタミンDは血液に乗って全身を回ります。
また、日光の当たった皮膚では、
コレステロールからビタミンDの前駆物質が作られます。
最終的に細胞の中で働くのは「活性型ビタミンD」といいますが、
そうなるためには何段階かの構造変化が必要です。
(1)紫外線による環の開裂(皮膚)
(2)熱(体温)による異性化
(3)酵素によって水酸基の付加反応(肝臓と腎臓で一回ずつ)
こうして活性型ビタミンDになり、
骨組織や小腸などでカルシウムの代謝をコントロールします。
この(1)が起きなければ、先の反応が進まないのです。
一度に必要とされるビタミンDの量はそれほど多くないので、
体の一部が日光に当たっていれば問題ありません。
また、特殊な病気を持つ人や訳あって日光にあたれない人を除いては、
ビタミンD欠乏が心配されるのは、乳幼児〜成長期のみです。
あとは、バランス良く食べ、普通に生活していれば
欠乏症に陥ることはまずありません。
ビタミンDは、皮膚で作られます。
そして、肝臓と腎臓の二つの器官を通り、活性型のビタミンDに変化します。
あまったビタミンDは、脂肪の中に貯えられ、太陽光に当たれない時期や、冬の間に使われます。
目から太陽の光の反射光を浴びてもビタミンDが作られます。肝臓に蓄積され、骨の材料にもなります。
QASIQOTI
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